暮らしを選ぶ

#3

二瓶 浩一さん

移住者

今回の取材先は、三島に移住して来た二瓶さんご家族。

東京からの移住で、家族5人でリノベーション住宅に住んでいると聞き、取材へ訪れた。

チャイムを鳴らすと元気よく子供たちが出迎えてくれた。

取材に同行したアイ企画の恒成さんと子供たちはもう友達のようだ。

(長男くんが撮影した恒成さん)

日当たりが良く、ブラインドから差し込む光がとても美しいリビングを案内していただいた。

リビングの壁はリノベの際に自分たちで塗ったそうだ。とても綺麗な仕上がり。

家族の手が加わって家が完成するのはリノベならではの良さだろう。

照明やスイッチ、取っ手など一つ一つにもこだわりを感じる。

キッチンも造作でお願いし、一つ一つ丁寧に決められたそう。

使いやすさとデザイン性を兼ね揃えたキッチンで奥様も満足しているようだった。

東京に住んでいた二瓶さん一家が三島に住み始めたのは3年前。

双子を出産したのを機に、東京での子育てに限界を感じたという。狭い道、バスや電車での移動、ベビーカーを押しての生活の大変さに地方移住を決めた二瓶さん一家は、東京からの通勤圏内で移住先を探し始めた。

その時に見つけたのが三島市が行なっている「みしまめ育児サポーター派遣事業」

この事業は、双子や3歳未満の乳幼児を2人以上養育している家庭に週に決められた日数、無料で保育士が訪問し子育てをサポートするというもの。

これが移住先を決める際の後押しとなった。

3人のお子さんを育てる二瓶さん一家にとってこのサポートは本当に助かったそうだ。

そして庭で遊んでいる声が聞こえたら近所の仲良しの子が遊びに来れる環境。子ども達にとっても思いっきり遊び、のびのびと暮らせる場所となった。

なんといっても実際に三島に来てみると人の穏やかさ、あたたかさに驚いたという。

人と人との繋がり、初めましての人に対するウェルカムな姿勢、そして生活の中のふとした瞬間にも譲り合う優しさ。

わたし自身も移住者の一人だが、三島に来てから人の優しさに触れることが本当に多くなった。街、暮らし、そして周りで共に生きる人をとても大切にしながら過ごしている印象を抱いている。

実際に暮らしてみてもそのイメージは変わっていないようだ。

気候も穏やかで1年通して過ごしやすい。

「ここが1番住みやすい」その言葉にわたしも心から同意する。

変わり続けていく暮らしの中で、自分たちに合った場所へと辿り着く。

あらゆる選択がより自由にできるようになってきた世界。

暮らしをより良くするための移住はこれからもっと増えるだろう。

photo & text :宮﨑 美咲