三島市若松町の土地価格相場|特徴と今後の見通しを解説

三島市若松町は三島駅より北東に1.7km、戸建て住宅の多い丘陵地とアパートやマンション、商業施設が混在するエリアを併せ持った地域です。

山田小学区の中でも比較的三島駅に近いため、住環境と利便性のバランスの良さから人気があります。

今回はそんな若松町の不動産売却で失敗しないために土地の価格相場と地域の特徴をまとめました。

さらに、過去の公示地価の推移や人口の増減などから今後の相場の見通しを考察していますので、不動産を売却する際の参考にしてみてください。

アイさん

実際に住んでいても土地相場は分からないもんじゃな。詳しく教えてくれ!

たかの

このページでは「三島市若松町」の平均的な土地価格相場・過去の土地価格相場の推移・取引データから分かる特徴・今後の見通し確認することができます。

土地価格相場を知ることが不動産の売却で失敗を防ぐための第一歩です。

若松町の土地価格相場

2025年の静岡県三島市若松町における土地価格相場(平均取引価格)は31万円/坪(9.4万円/㎡)です。

相場

・土地価格相場 31万円/坪(9.4万円/㎡)

・平均土地面積 62坪(204㎡)

・平均駅距離 23分

MEMO

不動産の相場を把握するにあたり、チラシ広告や不動産サイトを利用して周辺で売出し中の不動産情報を調べるのは一般的な方法です。

しかし、売出し中の不動産情報は成約するまでに値下げや価格交渉を受けることがあります。つまり、売出し中の不動産情報では、最終的にいくらで成約するか分からないため誤差が大きいのです。

たとえば、2,000万円で売出し中の土地も、実際に成約したのは1,800万円だった…なんてことになれば土地価格相場は大きく変わります。

そのため、土地価格相場は国土交通省の不動産取引価格情報記載の若松町における過去12年取引データに基づき算定しています。

取引事例から見える旭ヶ丘の特徴

土地価格相場と合わせて若松町の土地取引の特徴を理解しておくことが大切です。

不動産の売却を頼むとき、不動産の専門知識を持たない一般の方にとっては、どういった理由で売却価格が決まるのかを知るすべが無いため、提示された売却価格が全てのように感じてしまいますよね。

しかし、依頼する不動産会社によってその売却価格に300万円以上の開きがあるのは、不動産売却ではよくあることです。

本来なら2,000万円で売却できた土地が、1,700万円でしか売却できないことも珍しくありません。

そこで、不動産業界で売りやすいとされる条件と若松町の土地取引の特徴を比較して理解することで、不動産会社から提示された売却価格が適切な根拠のあるものなのかを見分けることができるようになります。

まず、一般的に不動産業界では、その土地の売却しやすさ…つまり需要の大きさには5つの条件があるとされています。

  1. 駅までの時間
  2. 土地の形状
  3. 土地の大きさ
  4. 面する道路の幅
  5. 面する道路の方位

この5つの条件が、どのように売却価格に影響してくるかについては、こちらのページで詳しく解説しています。

たかの

不動産業界で売りやすいとされる5つの条件を確認したところで、過去15年の取引データから読み取れる若松町の土地取引の特徴を深掘りしていきます。

若松町における取引データは以下のようになります。

三島市若松町 土地取引価格一覧
価格 坪単価 面積 形状 幅員・方位
最寄駅 駅徒歩 取引時期
1,900万円 27万円 230㎡ 長方形 4.0m・南東 三島駅 24分 2024年
2,400万円 29万円 270㎡ 台形 6.0m・南東 三島駅 26分 2024年
230万円 21万円 35㎡ 不整形 4.0m・北東 三島駅 19分 2024年
1,800万円 41万円 150㎡ 長方形 5.0m・北西 三島駅 18分 2024年
2,300万円 34万円 220㎡ 長方形 6.0m・南東 三島駅 23分 2023年
2,300万円 36万円 210㎡ 長方形 7.0m・北 三島駅 20分 2022年
3,000万円 32万円 310㎡ 長方形 4.5m・北西 三島駅 28分 2022年
1,600万円 39万円 140㎡ 不整形 5.0m・西 三島駅 21分 2021年
1,900万円 38万円 165㎡ 長方形 6.0m・北 三島駅 24分 2021年
1,800万円 31万円 190㎡ 長方形 4.5m・東 三島駅 21分 2021年
290万円 9.4万円 100㎡ 不整形 6.0m・西 三島駅 21分 2021年
2,300万円 27万円 280㎡ 不整形 16.0m・南東 三島駅 14分 2021年
1,100万円 26万円 140㎡ 不整形 5.0m・西 三島駅 21分 2020年
1,100万円 19万円 200㎡ 台形 7.0m・南東 三島駅 23分 2020年
1,900万円 32万円 200㎡ 台形 7.0m・南東 三島駅 23分 2020年
1,800万円 23万円 250㎡ 不整形 6.0m・南東 三島駅 30分 2019年
180万円 2.7万円 220㎡ 不整形 6.0m・南 三島駅 24分 2019年
2,200万円 29万円 250㎡ 長方形 12.0m・南 三島駅 20分 2019年
2,200万円 44万円 165㎡ 正方形 6.0m・南東 三島駅 23分 2019年
480万円 4.2万円 370㎡ 不整形 接面道路なし 三島駅 23分 2019年
2,000万円 7.8万円 850㎡ 不整形 接面道路なし 三島駅 23分 2019年
1,300万円 9.1万円 460㎡ 不整形 接面道路なし 三島駅 23分 2019年
260万円 18万円 50㎡ 不整形 接面道路なし 三島駅 23分 2019年
1,700万円 25万円 220㎡ 長方形 6.0m・東 三島駅 25分 2019年
2,200万円 34万円 210㎡ 長方形 22.0m・南 三島駅 21分 2018年
1,800万円 33万円 180㎡ 不整形 16.0m・南東 三島駅 23分 2018年
3,700万円 11万円 1100㎡ 正方形 6.0m・東 三島駅 28分 2018年
800万円 1.3万円 2000㎡以上 不整形 4.0m・北西 三島駅 24分 2018年
1,600万円 15万円 350㎡ 長方形 接面道路なし 三島駅 25分 2018年
2,900万円 26万円 360㎡ 長方形 6.0m・北西 三島駅 25分 2017年
2,500万円 29万円 280㎡ 長方形 6.0m・南 三島駅 25分 2016年
2,400万円 27万円 280㎡ 長方形 6.0m・南西 三島駅 25分 2016年
1,400万円 24万円 185㎡ 長方形 5.0m・東 三島駅 20分 2015年
500万円 14万円 115㎡ 台形 6.0m・南西 三島駅 24分 2015年
630万円 11万円 185㎡ 不整形 4.5m・南東 三島駅 21分 2015年
2,100万円 43万円 165㎡ 不整形 5.0m・北西 三島駅 24分 2014年
580万円 5.5万円 350㎡ 台形 接面道路なし 三島駅 20分 2014年
2,200万円 35万円 210㎡ 台形 6.0m・北西 三島駅 25分 2012年
2,000万円 37万円 180㎡ 長方形 4.0m・北東 三島駅 24分 2012年
2,100万円 34万円 200㎡ 長方形 6.0m・北西 三島駅 15分 2011年
2,100万円 38万円 180㎡ 長方形 4.2m・北東 三島駅 25分 2011年
2,200万円 40万円 180㎡ 正方形 6.0m・南東 三島駅 16分 2011年
2,100万円 37万円 185㎡ 長方形 6.0m・東 三島駅 26分 2011年
1,000万円 9.3万円 360㎡ 正方形 15.0m・南 三島駅 21分 2010年

駅までの時間に対する土地価格相場の傾向

不動産業界では一般的に駅に近いほど売却しやすいとされていますが、若松町でも同じ傾向にあることがわかる結果になりました。

徒歩20分圏内と30分圏内で、約3.8万円/坪(≒15%)の価格差があるのは比較的はっきりとした格差です。

一方で坪単価が徒歩30分圏内でも24.8万円と比較的高水準であり、駅距離だけで説明しきれない価値があると考えられます。

つまり三島市若松町は、駅距離の違いが価格に直接反映されやすい地域である一方、徒歩30分圏でも比較的高値で安定した取引が行われていることから、住環境としての評価も高いエリアと考えられます。

土地の形状に対する土地価格相場の傾向

不動産業界では正方形や長方形の土地は、敷地を有効活用しやすいことから、売却しやすい土地とされていますが、若松町でも整形の土地が高く売却しやすいという結果となりました。

特に不整形地との価格格差は非常に大きく、実務上でも「買い手が敬遠している」ことを意味します。

このことから若松町は

  • 三島駅徒歩圏内の住宅地としての価値が高いため、買い手は「多少高くても良い土地」を選ぶ傾向が強い。

  • 利便性が高く、土地に対する期待水準が相対的に高いため、形状の悪さが価格に直結しやすい

このような特徴が考えられます。

面積に対する取引価格の傾向

土地面積は広過ぎても、狭過ぎても、需要が少なくなります。

逆に、購入可能な人が多いほど、土地の需要が拡大することから、相場より高く売却しやすくなります。

若松町 土地面積に対する取引価格の傾向
450㎡超 1  1 1  
〜450㎡
〜400㎡ 2 1 1
〜350㎡ 1 1 1
〜300㎡ 4
〜250㎡  1   3 5
〜200㎡  1  2 5  6
〜150㎡  1 1  2
〜100㎡ 1
〜50㎡ 2
〜1000万円 〜1500万円 〜2000万円 〜2500万円 〜3000万円 〜4000万円 〜5000万円 〜6000万円 〜7000万円 7000万円超

若松町では土地面積が200㎡〜250㎡程度(60坪〜75坪)で価格が2,000~2,500万円の土地取引が多く行われています。

つまり、お客様にとって売却しやすい土地面積は200㎡程度、購入者にとって購入しやすい価格は2,500万円程度までということが分かります。

MEMO

この表は、縦軸を土地面積・横軸を取引価格とし、1件の土地取引につき「1」と表示しています。

接面道路幅に対する土地価格相場の傾向

前面道路幅(土地に面した道路の幅)によって建てられる建物の大きさが決まることから、不動産業界では前面道路幅が広い土地ほど、売却しやすいとされています。

若松町では、「道幅=広いほど良い」という単純な図式ではなく、住宅地としての「ちょうど良い静かさと機能性」が揃った5m道路沿いの土地が最も高く評価されていることがわかります。

これは、駅徒歩圏の成熟した住宅地である若松町特有の市場ニーズ(静けさ・安心感・快適さ)を反映しているといえるでしょう。

道路方位に対する土地価格相場の傾向

不動産業界では一般的に、日当たりが良くなることから、南側道路は売却しやすく、北側道路は売却しづらいとされています。

ところが、若松町では、都市型の住宅地としての「実際の暮らしやすさ」が重視されるエリアのため、単純な南向き信仰ではなく、方位×周辺環境×建築のしやすさの総合評価で価格が決まります。

北向き道路沿いでも、敷地条件が良ければ高い評価を受ける地域性があり、南向き=最高評価が通用しない点が特徴的です。

若松町の今後の見通し

土地には売りやすいタイミングというものが存在します。

もちろん、家庭によって人生プランは異なりますから、売りやすさだけで売却時期を決められるものではありません。

子どもの成長や仕事の変化など家庭内の事情を優先することも重要です。

しかし、タイミング次第で数百万円も売却価格に差が出てしまうこともあるのです。

そのため、売却を急ぐ必要が無いのであれば、高く売るために少し待つ、というのも不動産売却で得するための有効な手段になります。

そのためには、今後の見通しから売りやすいタイミングをお客様自身で把握しておくことが大切です。

たかの

ここでは以下の3つの統計推移から若松町の今後の見通しを深掘りして行きます。
  1. 過去33年間の公示地価の推移
  2. 過去18年間の人口推移
  3. 若松町の災害リスク

なお、三島市全体的に土地相場が2030年までに下降すると言われており、その根拠とされる3つの理由のうち2つが人口推移災害リスクです。

それぞれが、土地の価格にどのように影響してくるのかについては、こちらのページで解説しています。

それでは、三島市全体と若松町の統計での違いも見比べながら、若松町の土地の売りやすいタイミングを一緒に見ていきましょう。

過去33年間の公示地価の推移

若松町では公示地価が設定されていないため、若松町に最も近い三島市加茂の公示地価データから見ていきましょう。

加茂の公示地価は下記の標準地において算出されています。

標準地

所在:三島市加茂50番6      地積:232㎡

用途:住宅           建物構造:木造

供給施設:ガス・水道・下水   接面道路:東・6.0m

駅からの距離:三島駅・2,600m   用途地域:第一種低層住居専用地域

加茂における過去33年の公示地価データは以下のようになります。

加茂 公示地価の過去の推移
㎡単価(円/㎡) 坪単価(円/坪) 前年比
1992年(平成4年) 175,000円/㎡ 578,500円/坪
1993年(平成5年) 165,000円/㎡ 545,400円/坪 -5.71% ⬇︎
1994年(平成6年) 155,000円/㎡ 512,300円/坪 -6.06% ⬇︎
1995年(平成7年) 148,000円/㎡ 489,200円/坪 -4.51% ⬇︎
1996年(平成8年) 146,000円/㎡ 482,600円/坪 -1.35% ⬇︎
1997年(平成9年) 143,000円/㎡ 472,700円/坪 -2.05% ⬇︎
1998年(平成10年) 141,000円/㎡ 466,100円/坪 -1.39% ⬇︎
1999年(平成11年) 136,000円/㎡ 449,500円/坪 -3.54% ⬇︎
2000年(平成12年) 130,000円/㎡ 429,700円/坪 -4.41% ⬇︎
2001年(平成13年) 126,000円/㎡ 416,500円/坪 -3.07% ⬇︎
2002年(平成14年) 123,000円/㎡ 406,600円/坪 -2.38% ⬇︎
2003年(平成15年) 120,000円/㎡ 396,600円/坪 -2.43% ⬇︎
2004年(平成16年) 112,000円/㎡ 370,200円/坪 -6.66% ⬇︎
2005年(平成17年) 102,000円/㎡ 337,100円/坪 -8.92% ⬇︎
2006年(平成18年) 96,000円/㎡ 317,300円/坪 -5.88% ⬇︎
2007年(平成19年) 95,000円/㎡ 314,000円/坪 -1.04% ⬇︎
2008年(平成20年) 97,000円/㎡ 320,600円/坪 +2.10% ⬆︎
2009年(平成21年) 97,000円/㎡ 320,600円/坪 ±0% ➡︎
2010年(平成22年) 97,000円/㎡ 320,600円/坪 ±0% ➡︎
2011年(平成23年) 97,000円/㎡ 320,600円/坪 ±0% ➡︎
2012年(平成24年) 97,000円/㎡ 320,600円/坪 ±0% ➡︎
2013年(平成25年) 97,000円/㎡ 320,600円/坪 ±0% ➡︎
2014年(平成26年) 97,500円/㎡ 322,300円/坪 +0.51% ⬆︎
2015年(平成27年) 98,000円/㎡ 323,900円/坪 +1.03% ⬆︎
2016年(平成28年) 99,000円/㎡ 327,200円/坪 +1.02% ⬆︎
2017年(平成29年) 100,000円/㎡ 330,500円/坪 +1.01% ⬆︎
2018年(平成30年) 101,000円/㎡ 333,800円/坪 +1.00% ⬆︎
2019年(令和1年) 102,000円/㎡ 337,100円/坪 +0.99% ⬆︎
2020年(令和2年) 102,000円/㎡ 337,100円/坪 ±0% ➡︎
2021年(令和3年) 102,000円/㎡ 337,100円/坪 ±0% ➡︎
2022年(令和4年) 102,000円/㎡ 337,100円/坪 ±0% ➡︎
2023年(令和5年) 102,000円/㎡ 337,100円/坪 ±0% ➡︎
2024年(令和6年) 103,000円/㎡ 340,400円/坪 +0.98% ⬆︎

加茂の公示地価は1992年から下降が続いてきましたが、2014年から上昇に転じています。

これは伊豆縦貫自動車道加茂インターチェンジ(加茂IC)が2012年3月に開通した影響からです。

加茂ICが開通したことで、裾野・御殿場・沼津に職場がある人の多い加茂住民の通勤時間が約10分短縮されるなど、交通利便性が改善されました。

そのため、加茂は子育てと仕事のバランスが取れた環境から住宅地としての魅力が向上し、公示地価が上昇しました。

一方で、過去33年間の公示地価の推移を三島市と加茂で比べると加茂は下落率が少ないことが分かります。

具体的な下降率は以下の通りです。

過去33年前からの下降率
地域 1992年 2024年 下降率
三島市 1,462,000円/坪 427,100円/坪 -70.78% ⬇︎
加茂 578,500円/坪 340,400円/坪 -41.15% ⬇︎

三島市でもバブル期から不動産投資の影響を受け地価が大きく上昇し、その後下降してきました。

しかし、住宅地である加茂は不動産投資とは異なり「上がっているから買う」「下がっているから売る」といった性質のものではないことから、三島市に比べ下降率が少なかったのです。

つまり、加茂は景気の動向より、家庭生活の変化によって取引が起こるため、今後を見通すうえで、人口の推移と推計に着目することがとても大切になります。

若松町でも概ね同じような傾向と考えられます。

MEMO

公示地価・基準地価は、国土交通省や各都道府県が地域の標準的な土地について売り手にも買い手にもかたよらない客観的な価値を評価した1㎡あたりの価格です。

公示地価は国土交通省の不動産取引価格情報の加茂における過去33年の公示地価データに基づき記載しています。

過去18年の人口推移

人口減少は日本全体の社会問題となっていますが、若松町ではどうでしょうか。

若松町の人口は2024年12月31日現在で1945人ですが、2007年の2183人から減少傾向にあります。

一方で、2007年から2024年の減少率を若松町と三島市で比べると、若松町は三島市より減少幅が大きいことがわかります。

具体的な増減率は以下の通りです。

ピーク時からの人口減少率
地域 2007年 2024年 減少率
三島市 114,188人 104,961人 -8.1% ⬇︎
若松町 2,183人 1,945人 -10.9% ⬇︎

つまり、若松町では三島市全体の傾向より早いスピードで人口が減っていくということです。

一方で、2007年から2024年までに、土地を買う中心年代である30歳代は半分になり75歳以上の高齢者は2倍以上に増えました。

2017年を境に30歳代よりも75歳以上の高齢者が多くなり、その差は年々広がっています。

つまり若松町では少子高齢化が加速しており、土地を買いたい若者は減り、土地を売りたい高齢者が増えることが今後も続き、土地価格相場は下落していくことが予想されます。

さらに、若松町には人口の推移とともに、土地の価格に影響を及ぼす大きなポイントが存在するのです。

MEMO

若松町の人口推移グラフは三島市の人口統計情報記載のデータに基づき作成しています。

若松町の災害リスク

土地価格相場を考える上で最も大きな要因が災害リスクの有無です。

土地購入者における災害への危機意識の高まりから、水害や土砂災害などの災害リスクがある地域では、土地相場価格が下降し、逆に災害リスクがない地域では、土地相場価格が上昇していくことが予想されます。

三島市のハザードマップによると若松町は、現在、土砂災害警戒区域に指定されているエリアがなく、災害リスクの低い地域となっています。

そのため若松町では、災害リスクの高い地域に比べて土地価格相場が維持しやすいと言えます。

MEMO

三島市のハザードマップについて、詳しくは三島市の公式サイトを確認下さい。

三島市全体と比較した今後の見通し

これまで見てきた3つの統計推移から、分かったのは以下の3点です。

  • 三島市の中でも人口減少が若干早く進み、特に若い世代が減っている。
  • 災害リスクが小さい。
  • 近隣の公示地価の下降率は三島市より少ない。

若松町は人口の減少ペースが三島市全体より早く、30歳代の減少と高齢者の増加という少子高齢化が顕著に見られます。

災害リスクの低い地域であることはプラスポイントにはなりますが、それでも土地価格相場はゆるやかに下降していくことが予想されます。

そのため、高く売却することを考えているのであれば、できるだけ早く売却活動を始めた方が良いと言えます。

とはいえ、これはあくまで若松町全体の傾向からの見通しであり、当てはまらない土地もあることから、売却を始める際は若松町の特徴をしっかり理解した不動産会社に相談しましょう。

まとめ

  • 土地価格相場 31万円/坪(9.4万円/㎡)
  • 売却しやすい土地面積は200㎡程度(60坪)
  • 道路方位は南向き優位とは限らない
  • 「駅までの距離」は売却価格への影響が大きい
  • 今後、土地価格相場は緩やかに下降していくと予想される

今回は、三島市若松町の土地価格相場や特徴・今後の見通しを紹介してきました。

土地の価格は、面積・方位・土地に接する道路幅員など土地の条件によって変わることから、土地価格相場だけで正確に売却価格を計算することはできません。

正確な売却価格を知るため、最終的には不動産会社に査定をしてもらう必要があります。

しかし、若松町の特徴を知らない不動産会社を選んでしまった場合、本来は高く売ることができたはずの土地が安く売り出されてしまうことになりかねません。

そのため、若松町の特徴を理解し適切な提案をしてくれる不動産会社は、不動産の売却において重要なパートナーになります。

不動産の売却を成功させるためにも、不動産会社から提示された売却価格が適切な根拠のあるものなのかを見分け、信頼できる不動産会社を見つけることをお勧めします。

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