なぜ三島?不動産のプロが自腹で投資し続ける5つの理由

不動産のプロが、自分のお金で三島に投資し続けている理由を5つ、公示地価のデータと本音で語ります。

アイさん

三島ってのは、不動産投資に向いとるんかのう?

たかの

有限会社アイ企画の たかの です。三島市で土地売買の仲介をしながら、自分自身も三島市内の不動産に投資しています

毎日この街の土地を扱い、データを見て、売り手と買い手の双方と話している人間が、それでも「ここに張る」と決めている。この記事では、その理由を5つ、できるだけ本音でお伝えします。

三島市は不動産投資に向いているのか?基本データで確認

まず、三島市の不動産投資を検討するうえで最低限押さえておくべきデータを整理します。

項目 内容
人口 約10.5万人(2025年1月・外国人含む)
アクセス 新幹線ひかりで品川まで約37分。東名・新東名ICも至近
住宅地 公示地価 平均 9.8万円/㎡(約32万円/坪)前年比 -0.14%
商業地 公示地価 平均 19.9万円/㎡(約66万円/坪)前年比 +1.49%
空き家率 14.4%(2018年・全国平均13.6%を上回る)
特徴 富士山の湧水が街中を流れる「水の都」。三嶋大社の門前町
出典

国土交通省 地価公示(令和7年)・不動産情報ライブラリ、住宅・土地統計調査(2018年)

住宅地はわずかにマイナス、商業地はプラス。この「全体は横ばいだが、エリアによって明暗が分かれている」構造が、三島の不動産投資を理解するうえで最も重要なポイントです。

理由①:三島市の土地価格は東京通勤圏で割安

三島市の住宅地と街並みの俯瞰写真

三島市の住宅地の公示地価は平均9.8万円/㎡(2025年)。同じく新幹線通勤が可能な小田原市と比較します。

エリア 住宅地 公示地価 坪単価 前年比
小田原市(神奈川県) 10.2万円/㎡ 33.6万円/坪 +0.75%
三島市(静岡県) 9.8万円/㎡ 32.4万円/坪 -0.14%
出典

国土交通省 地価公示(令和7年)住宅地平均

住宅地の平均で見ると、三島は小田原より約4%安い水準です。

たかの

小田原は東海道線・小田急線・箱根登山鉄道が乗り入れ、鉄道アクセスの選択肢が多い。対して三島は新幹線1本勝負です。にもかかわらず住宅地がほぼ同水準ということは、新幹線アクセスの価値がまだ十分に地価に反映されていないと私は見ています。

三島駅前の商業地価は7年間で+10%上昇している

三島市商業エリアのマンション外観

「住宅地が横ばいなら投資にならないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、駅前の商業地はすでに動いています

三島市で最も地価が高い地点「一番町15-21」(三島駅から100m)の公示地価の推移を見てください。

公示地価(万円/㎡) 坪単価(万円) 前年比 再開発の動き
2018 30.8 101.8 事業協力協定を締結
2020 31.4 103.8 +1.3% ⬆︎ 都市計画決定
2022 31.9 105.5 +0.9% ⬆︎ 組合設立認可
2024 33.2 109.8 +2.5% ⬆︎ 着工(4月15日)
2025 34.0 112.4 +2.4% ⬆︎ 躯体工事本格化
出典

国土交通省 地価公示(2018〜2025年)

2018年→2025年で30.8万円/㎡→34.0万円/㎡。7年間で約10%の上昇です。再開発の進捗と地価上昇のタイミングが明確に一致しています。

たかの

商業地から先に動き始めて、住宅地にこの波が届くかどうか——それが投資判断の分かれ目です。正直に言えば、三島市の住宅地「全体」には届かないと見ています。ただし、駅徒歩圏の一部エリアにはすでに届き始めている。理由②で示す距離別データがそれを裏付けています。私が投資しているのは「三島市」ではなく「三島駅の徒歩圏」です。

理由②:三島への移住需要が駅徒歩圏に集中している

三島市の人口は2005年の約11.3万人をピークに減少が続いています。これは隠しても仕方のない事実です。

ただし、人口の「総量」と「流入の質」は別の話です。

  • 新幹線通勤が可能 → 東京で働きながら三島に住む「二拠点居住」層が増加
  • リモートワーク定着 →「毎日通勤しなくていい」前提の移住が現実的に
  • 子育て環境の充実(待機児童ゼロ、子育てコンシェルジュ)
  • 伊豆・箱根の「玄関口」としての観光・レジャー価値

たかの

私が仲介の現場で実感しているのは、「東京の会社に勤めているけど、三島に家を建てたい」という30〜40代の相談が増えていること。
こういう方は購買力がある実需層なので、土地の値崩れを防ぐ下支えになります。

ただし、この需要は三島全域に均等に分布しているわけではありません

駅からの距離別に2025年の公示地価を並べると、需要の集中が数字で見えます。

地点 駅距離 用途 公示地価(万円/㎡) 坪単価(万円) 前年比
一番町15-21 100m 商業地 34.0 112.4 +2.4% ⬆︎
文教町1-5-6 150m 商業地 27.1 89.6 +2.3% ⬆︎
大宮町2-13-15 700m 住宅地 17.4 57.5 +3.0% ⬆︎
初音台8-8 2,500m 住宅地 8.2 27.1 -1.0% ⬇︎
富士ビレッジ23-8 2,500m 住宅地 8.51 28.1 -0.6% ⬇︎
芙蓉台1-10-15 3,600m 住宅地 7.32 24.2 -0.8% ⬇︎
出典

国土交通省 地価公示(令和7年)・不動産情報ライブラリ

駅から約1km圏は+2〜3%上昇、2.5km超はすべてマイナス。 約2.5kmを境に上昇と下落がはっきり分かれています。

たかの

移住需要は「三島市」ではなく「三島駅の徒歩圏」に集中しています。だから「三島市のどこに投資するか」がすべて。このテーブルが、後で話す私自身の投資方針にも直結しています。

三島市内のゾーン別地価動向と再開発の影響範囲については、当社の以下の記事で詳しく分析しています。

理由③:三島駅南口の再開発261億円の追い風

三島駅南口では現在、総事業費約261億円の大規模再開発が進行中です。

項目 内容
参加企業 ミサワホーム、東レ建設、野村不動産、三菱地所レジデンス
規模 計6棟(最高24階・高さ約90.6m)延床55,765㎡
主な機能 分譲マンション282戸、ホテル約100室、医療施設、子育て支援、店舗、駐車場688台
竣工予定 2028年2月(2024年4月着工済み)

大手デベロッパー3社が地方都市の再開発に揃って参画するのは珍しく、三島駅前のポテンシャルに対する評価の高さが表れています。

再開発の詳細な棟別構成や工事進捗については、以下の当社の別記事をご覧ください。

ただし、再開発は「追い風」であって「本質」ではない

たかの

再開発は確かに大きなプラス材料ですが、大型開発は一過性のイベントです。竣工してしまえば効果は織り込み済みになる。

私が三島に本当に惚れている理由は、再開発の先にある「街の地力」のほうです。

理由④:歩いて楽しい街——三島がウォーカブルシティである理由

三島市の商店街に並ぶ個人経営の専門店

私が三島に投資し続ける一番の理由は、ここかもしれません。

たかの

不動産屋としてではなく、一人の住民として言わせてください。三島の魅力は、再開発でも新幹線でもなく、日常の買い物を歩いて回れるコンパクトさと、そこにある個人店の豊かさです。

チェーン店ではなく「あの店」がある街

三島の街を歩いて気づくのは、全国チェーンの看板が少ないこと。代わりに、通りのあちこちに個人経営の専門店が残っています。

  • 魚は、魚屋さんで買う。 沼津港から毎朝届く地魚が並ぶ対面販売の鮮魚店
  • 肉は、肉屋さんで買う。 好みの厚さにスライスしてもらえる昔ながらの精肉店
  • あんこは、餡子屋さんで買う。 和菓子屋ではなく、餡子そのものを売る専門店がある街
  • 豆腐は豆腐屋さん。コロッケは惣菜屋さん。パンは個人のベーカリー

アイさん

スーパーで全部揃うのに、わざわざ専門店で買うんですか?

たかの

三島の人は「あの店のあれが好き」で買い物をしています。
その店がなくなったら代わりがきかない。
こういう個人店のネットワークがあることで、街に「ここにしかない」という唯一性が生まれている。不動産の言葉で言えば、強烈な差別化要因です。

「ウォーカブルな街」と「地価が上がるエリア」は一致する

三島市の源兵衛川沿いを散策する子育て家族

不動産業界では近年、「ウォーカビリティ(歩きやすさ)」が物件価値に直結するという考え方が広まっています。

徒歩圏内に生活に必要な機能が揃っている街は、車がなくても暮らせるため、高齢者にも若い単身者にもファミリーにも選ばれやすい。

つまり買い手・借り手の裾野が広いということです。

三島は、駅を中心に半径1〜2kmの範囲に、商店街・飲食店・医療機関・公園・三嶋大社がコンパクトにまとまっています。

しかも、その中を源兵衛川の清流が貫いている

富士山の雪解け水を源流とする湧水が街中を流れ、初夏にはホタルが舞い、夏には子どもたちが水遊びをする。

買い物帰りに川沿いを歩いて帰る。そういう日常が成り立つ街は、全国を見渡してもほとんどありません。

そして重要なのは、理由②で示した距離別データを思い出してください。

地価が上昇しているエリア(駅から約1km圏・+2〜3%)は、まさに「歩いて暮らせるエリア」と一致しているということです。

三島の代替不可能な3要素

三島には代替不可能な要素が3つ重なっています。①湧水が街中を流れる水辺環境(全国的に希少) ②個人店の専門店ネットワーク(チェーン店では再現不可能) ③新幹線駅を核としたコンパクトな生活圏(車なしでも成立する都市構造)——そしてこの3要素が重なるエリアが、公示地価で+2〜3%上昇しているエリアと一致している。これは偶然ではなく、「歩いて楽しい街」が不動産価値を生んでいることの証拠です。

理由⑤:出口戦略と私自身の投資方針

不動産投資で最も怖いのは「買ったはいいけど売れない」という流動性リスクです。三島市の土地は、この点で比較的安心できると考えています。

出口の種類 三島での見通し
実需(マイホーム売却) 30〜40代ファミリーの移住需要が駅徒歩圏で底堅い
賃貸運用→土地売却 賃貸アパート・戸建賃貸として運用後、土地として処分可能
事業用途 駅周辺の商業・医療・宿泊需要が再開発で拡大
空き家活用 古民家リノベーション・民泊・簡易宿泊施設の事例が増加中

三島市内の土地価格は坪20〜50万円台が中心で、都心と比べて取引単価が小さい。個人投資家でも手が出しやすく、万が一の撤退もしやすい。これは地方投資の隠れたメリットです。

三島市内の各エリアの土地相場については、当社の三島市加茂の土地価格相場など、地域別の分析記事も参考にしてください。

実際、私はどう投資しているのか

アイさん

たかのさんは三島市内でどんな不動産を買っているんですか?

たかの

個別の物件は控えますが、方針はお伝えできます。

投資対象:土地だけでなく、建物も

私の投資対象は更地だけではありません。中古の戸建住宅や古民家も対象にしています。

三島市内には、建物としてはまだ使えるのに「古いから」「相続で困っているから」という理由で放置されている物件が少なくない。適切にリノベーションすれば賃貸にも事業にも転用できます。

理由④で語った「ウォーカブルシティ」としての三島の魅力は、新築の建売住宅ではなく、街に溶け込んだ古い建物にこそ宿っていると考えています。

絶対に譲れない条件:ハザードマップでリスクなし

投資判断で最も重視しているのは、利回りでも立地でもありません。

当社の災害リスクマップで、浸水リスク・土砂災害リスク・がけ条例の規制が「なし」であること。

これが絶対条件です。

たかの

三島市内には「値段は魅力的だけどハザードリスクがある」物件がたくさんあります。割安に見える土地には、割安な理由がある。

私は自分のお金を投じる以上、災害リスクのある物件には手を出さないと決めています。だからこそ、自分の投資判断のために災害リスクマップを開発した——と言っても過言ではありません。


参考
三島市 災害リスクマップを見る三島市 災害リスクマップ

三島市のハザードマップで投資リスクを確認する

前のセクションで「ハザードリスクなしが絶対条件」と書きました。では、そのリスクをどうやって確認するのか。

当社では独自の三島市災害リスクマップを開発・無料公開しています。

三島市 災害リスクマップを見る

行政のハザードマップとの違い

アイさん

市のハザードマップを見ればいいんじゃないですか?

たかの

行政のハザードマップは河川氾濫(外水氾濫)が中心です。「大雨で排水が追いつかず道路や宅地に水が溜まる」内水氾濫のリスクは十分にカバーされていません。

当社のマップでは、VIRTUAL SHIZUOKAプロジェクトの0.5mメッシュ精密標高データを使って独自の浸水シミュレーションを行っています。

たとえば、ある川沿いの道路は大雨時に水が集まるルートになっていますが、そのすぐ隣の台地上は浸水リスクゼロ——そういう差が数十メートル単位で存在します。行政のマップでは、この違いが見えません。

投資前に確認すべき3つのリスク

リスク 投資判断への影響
💧 浸水リスク 浸水深10cm以上のエリアは割安だが売却時も価格が伸びにくい。基礎高変更で軽減可能な場合も
土砂災害リスク レッドゾーンはRC造義務+重説告知で買い手が限定される。価格に対してリスクが見合わないケースが多い
がけ条例 規制範囲内は擁壁設置に数百万円の追加コスト。「土地が安い理由」がこれだったケースは多い

三島市のハザードマップによると、特に狩野川・大場川周辺の南部地域は水害リスクが高く、居住地域の約3分の1が洪水浸水想定区域または土砂災害警戒区域に該当します。

当社の別記事でこの点を詳しく分析しています。

ハザードマップの使い方

三島市 災害リスクマップ
①住所を検索 → ②地図をタップでリスク情報がポップアップ → ③画面下タブでレイヤー切り替え。「かんたん切り替え」でワンタップ表示も可能。売出中の物件情報もマップ上で同時確認できます。

三島市の不動産投資で見落とせないリスク

ポテンシャルを語った以上、リスクも具体的な数字で示します。

① 人口は2045年に約8.5万人まで減る

人口 増減
2005年(ピーク) 約112,800人
2015年 約110,800人 -2,000人
2020年 約107,500人 5年で-3,300人
2025年 約103,400人 5年で-4,100人 ⬇︎加速
2045年(推計) 約84,900人 20年で-18,500人
出典

住民基本台帳(日本人のみ)、国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口

直近5年の減少ペースが加速しています。 2020→2030年の10年間で、住宅購入の中心年代である30代は約1,800人減少し、75歳以上は約3,100人増加する見込みです。「待てば買い手が増える」という前提は、三島では成り立ちません。

② エリアの二極化がさらに進む

理由②で示したデータの通り、三島市では駅から約2.5kmを境に地価の上昇と下落が分かれています。この二極化は今後さらに進むと見ています。

駅前〜1km圏は再開発+移住需要で底堅い一方、3km超のバス便エリアは人口減少が支配的で回復は見込みにくい。「三島なら何でもOK」ではなく、エリア選定が投資の成否を分けます

③ 金利上昇リスク

2024年以降の金利上昇局面では、不動産投資全般で収益性が圧迫される可能性があります。三島に限った話ではありませんが、資金計画は保守的に見積もることをおすすめします。

まとめ:三島市の不動産投資で押さえるべきポイント

たかの

私が三島市に自分のお金を投じ続ける理由をまとめます。
理由
土地価格が東京通勤圏で割安。新幹線アクセスの価値がまだ地価に織り込まれていない
移住需要が底堅い。ただし恩恵は駅1km圏に集中(+2〜3%上昇 vs 2.5km超は下落)
261億円の駅前再開発が追い風。ただし一過性のイベント
歩いて楽しいウォーカブルシティ。水辺×個人店×コンパクト生活圏が不動産価値を生んでいる
複数の出口戦略がある。ハザードリスクなしを絶対条件に投資

たかの

ポテンシャルを正しく評価し、リスクを正しく見極める。 その両方ができたとき、三島の不動産投資は面白い選択肢になると、自分の経験から確信しています。

三島市内で災害リスクなし・駅徒歩圏の投資用物件をお探しの方は、まず当社の災害リスクマップで気になるエリアのリスクをチェックしたうえで、お気軽にご相談ください。

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