三島市壱町田の土地価格相場|特徴と今後の見通しを解説

三島市壱町田は日用品の商業施設が充実した住宅地です。

スーパーマーケットやドラッグストアなどの暮らしに欠かせない商業施設が近く、毎日の通勤で三島駅を利用しやすいため、日常生活の利便性に優れた環境があります。

さらに壱町田では、新しい道路の事業計画が進行していることから、今後の見通しが気になるところです。

今回はそんな壱町田の不動産売却で失敗しないために土地の価格相場と地域の特徴をまとめてみました。

さらに、過去の土地相場価格の推移や人口の増減などから今後の相場の見通しを考察していますので、不動産を売却する際の参考にしてみてください。

アイさん

実際に住んでいても土地相場は分からないもんじゃな。詳しく教えてくれ!

たかの

このページでは「三島市壱町田」の平均的な土地相場価格・過去の土地相場価格の推移・取引データから分かる特徴・今後の見通し確認することができます。

土地価格相場を知ることが不動産の売却で失敗を防ぐための第一歩です。

壱町田の土地価格相場

2024年の静岡県三島市壱町田における土地価格相場(平均取引価格)は坪単価35.8万円/坪(10.8万円/㎡)です。

相場

・土地価格相場 35.8万円/坪(10.8万円/㎡)

・平均土地面積 71.5坪(236.6㎡)

・平均駅距離 20.7分

 

土地価格相場は1年前に比べて0.6万円増(+1.9%)と僅かに上昇しました。

近年の三島市の土地取引では、三島駅から徒歩20分以内駅に近い地域の地価が上昇(2023年:前年比 +0.85%)していることが特徴です。

さらに、壱町田では都市計画道路(谷田幸原線)の事業計画が進行しています。

将来、新しい道路が開通して利便性が向上する期待感も重なり、2019年から下降していた土地価格相場が反転したと考えられます。

MEMO

不動産の相場を把握するにあたり、チラシ広告や不動産サイトを利用して周辺で売出し中の不動産情報を調べるのは一般的な方法です。

しかし、売出し中の不動産情報は成約するまでに値下げや価格交渉を受けることがあります。つまり、売出し中の不動産情報では、最終的にいくらで成約するか分からないため誤差が大きいのです。

たとえば、2,000万円で売出し中の土地も、実際に成約したのは1,800万円だった…なんてことになれば土地価格相場は大きく変わります。

そのため、土地価格相場は国土交通省の不動産取引価格情報記載の壱町田における過去10年取引データ29件に基づき算定しています。

取引事例から見える壱町田の特徴

土地価格相場と合わせて壱町田の土地取引の特徴を理解しておくことが大切です。

不動産の売却を頼むとき、不動産の専門知識を持たない一般の方にとっては、どういった理由で売却価格が決まるのかを知るすべが無いため、提示された売却価格が全てのように感じてしまいますよね。

しかし、依頼先によってその売却価格に300万円以上の開きがあるのは、不動産売却ではよくあることです。

本来なら2,000万円で売却できた土地が、1,700万円でしか売却できないことも珍しくありません。

実際に、不動産業界では一般的に「広い道路に面する土地ほど売却しやすい」とされていますが、壱町田では4.0m以下や5.0mの狭い道路に面する土地が高く売却されているという意外な結果になりました。

そこで、不動産業界で売りやすいとされる条件と壱町田の土地取引の特徴を比較して理解することで、不動産会社から提示された売却価格が適切な根拠のあるものなのかを見分けることができるようになります。

まず、一般的に不動産業界では、その土地の売却しやすさ…つまり需要の大きさには5つの条件があるとされています。

  1. 駅までの時間
  2. 土地の形状
  3. 土地の大きさ
  4. 面する道路の幅
  5. 面する道路の方位

この5つの条件が、どのように売却価格に影響してくるかについては、こちらのページで詳しく解説しています。

たかの

不動産業界で売りやすいとされる5つの条件を確認したところで、過去10年の取引データから読み取れる壱町田の土地取引の特徴を深掘りしていきます。

壱町田における取引データは以下のようになります。

壱町田 土地取引価格一覧
価格 坪単価 面積 形状 利用目的 幅員・方位
最寄駅 駅徒歩 取引時期
2,500万円 48万円 170㎡ 長方形 住宅 4.0m・南西 三島駅 21分 2022年
2,300万円 38万円 200㎡ 長方形 住宅 6.0m・東 三島駅 21分 2022年
1,700万円 31万円 185㎡ 不整形 5.0m・南 三島駅 23分 2022年
5,000万円 49万円 340㎡ 長方形 その他 4.0m・南西 三島駅 19分 2022年
3,000万円 34万円 290㎡ 長方形 4.0m・南西 三島駅 19分 2021年
2,000万円 32万円 200㎡ 不整形 住宅 6.0m・西 三島駅 21分 2021年
1,400万円 19万円 240㎡ 不整形 住宅 5.0m・南 三島駅 30分超 2021年
730万円 11万円 220㎡ 不整形  6.0m・北東 三島駅 23分 2020年
2,400万円 38万円 200㎡ 台形 住宅 6.0m・北 三島駅 19分 2020年
1,700万円 42万円 130㎡ 整形 住宅 4.2m・南西 三島駅 20分 2020年
960万円 36万円 90㎡ 長方形 住宅 4.0m・東 三島駅 19分 2019年
4,500万円 39万円 390㎡ 不整形 住宅 25.0m・北東 三島駅 20分 2019年
1,900万円 33万円 190㎡ 不整形 住宅  5.0m・北 三島駅 16分 2019年
2,100万円 40万円 170㎡ 長方形 住宅 6.0m・南東 三島駅 25分 2018年
1,900万円 36万円 170㎡ 長方形 住宅 6.0m・南東 三島駅 25分 2017年
1,700万円 51万円 110㎡ 長方形 住宅  4.0m・南 三島駅 19分 2017年
1,500万円 23万円 210㎡ 長方形 住宅 4.0m・東 三島駅 23分 2017年
4,500万円 15万円 1,000㎡ 不整形 6.0m・南 三島駅 25分 2016年
1,400万円 40万円 115㎡ 台形 住宅 3.5m・北東 三島駅 16分 2016年
3,600万円 28万円 420㎡ 不整形 住宅 4.0m・東 三島駅 23分 2016年
2,300万円 38万円 200㎡ 台形 住宅 5.0m・西 三島駅 18分 2015年
2,400万円 42万円 190㎡ 台形 住宅 4.0m・南 三島駅 18分 2015年
2,400万円 45万円 170㎡ 台形 住宅 3.0m・南 三島駅 18分 2014年
2,500万円 45万円 180㎡ 長方形 住宅 4.3m・南西 三島駅 19分 2014年
1,500万円 37万円 135㎡ 台形 住宅 4.0m・南西 三島駅 19分 2014年
1,800万円 40万円 150㎡ 長方形 6.0m・北 三島駅 21分  2012年
2,000万円  29万円 230㎡ 台形 12.0m・北東 三島駅 19分 2012年
2,000万円  29万円 230㎡ 台形 三島駅 19分 2012年
800万円  17万円 160㎡ 長方形 4.0m・北東 三島駅 19分 2012年
2,300万円 45万円 165㎡ 長方形 9.0m・西 三島駅 15分 2011年
2,600万円 27万円 310㎡ 長方形 6.5m・南西 三島駅 18分 2011年
520万円 17万円 100㎡ 長方形 8.0m・南東 三島駅 19分 2011年
2,100万円 34万円 200㎡ 長方形 6.0m・東 三島駅 28分 2010年
3,100万円 35万円 290㎡ 台形 6.0m・北西 三島駅 23分 2010年
4,400万円 16万円 930㎡ 不整形 6.0m・東 三島駅 30分 2010年
1,800万円 40万円 150㎡ 長方形 6.0m・北 三島駅 23分 2010年
7,000万円 25万円 910㎡ −  三島駅 23分 2009年
4,500万円 16万円 910㎡ 台形 4.0m・西 三島駅 21分 2009年
2,300万円 38万円 200㎡ −  −  三島駅 23分 2009年
2,000万円 43万円 155㎡ 4.0m・南 三島駅 15分 2008年
7,200万円 16万円 1,500㎡ 長方形 3.0m・西 三島駅 29分 2008年

駅までの時間に対する土地価格相場の傾向

不動産業界では駅に近いほど売却しやすいとされており、壱町田でも同様に、三島駅に近いほど高く売却しやすいという結果となりました。

さらに、この特徴を深掘りすると駅までの時間が5分異なるだけで、坪単価が14.2万円/坪も差があり、需要の大きさを表す5つの条件の中で最も大きい差となりました。

つまり、壱町田において駅までの時間は、土地価格に与える影響が大きいと言えます。

土地の形状に対する土地価格相場の傾向

不動産業界では正方形や長方形の土地は、敷地を有効活用しやすいことから、売却しやすい土地とされています。

逆に不整形(旗竿地)や台形では、敷地を有効活用しづらいのはもちろん、ハウスメーカーなどの規格量産型住宅では不整形地に対応していない…つまり、家を建てられないことも多く、住まい選びの選択肢が狭まることから安くなります。

しかし、壱町田では敷地を有効活用しづらいはずの台形の土地でも高く売却しやすいという結果となりました。

面積に対する取引価格の傾向

土地面積は広過ぎても、狭過ぎても、需要が少なくなります。

逆に、購入可能な人が多いほど、土地の需要が拡大することから、相場より高く売却しやすくなります。

壱町田 土地面積に対する取引価格の傾向
450㎡超 1
〜450㎡ 1
〜400㎡ 1
〜350㎡ 1
〜300㎡ 1
〜250㎡ 1 2
〜200㎡ 4 8
〜150㎡ 2 2
〜100㎡ 1
〜50㎡
〜1000万円 〜1500万円 〜2000万円 〜2500万円 〜3000万円 〜4000万円 〜5000万円 〜6000万円 〜7000万円 7000万円超

壱町田では土地面積が200㎡程度(60坪)で、価格が2,500万円程度の土地取引が8件と最も多く行われています。

つまり、お客様にとって売却しやすい土地面積は200㎡程度(60坪)、購入者にとって購入しやすい価格は2,500万円程度ということが分かります。

MEMO

この表は、縦軸を土地面積・横軸を取引価格とし、1件の土地取引につき「1」と表示しています。

接面道路幅に対する土地価格相場の傾向

一般的に土地の接する道路の幅は広いほど良いとされ、通行に便利な6.0m超の道路に面している土地が人気です。

しかし、壱町田では車がすれ違い辛い4.0m以下の道路でも売却しやすく一般的な傾向とは異なる結果となりました。

その要因として、壱町田は低層住宅が建ち並び、住宅地としての落ち着いた住環境を求める傾向が強いからです。

例えば、道路幅が広いと車の交通量が増えて、騒音排気ガスで環境に悪影響が出たり、人の通行が増えてプライバシーが侵害されるといったデメリットが生じてきます。

このように、落ち着いた住環境を求める傾向が強い壱町田では、不動産業界では一般的な「道路幅が広いほど高く売れる」といった傾向とは異なり、狭い4.0m以下の道路でも高く売りやすくなっています。

つまり、地域の特徴を知らない不動産会社を選んでしまった場合、本来は高く売ることができたはずの土地が安く売り出されてしまうことになるのです。

そのため、壱町田の土地取引の特徴を理解することで、不動産会社から提示された売却価格が適切な根拠のあるものなのかを見分ける指標として下さい。

道路方位に対する土地価格相場の傾向

不動産業界では一般的に、日当たりや風通しが良くなることから、南側に道路がある土地は、他の方位に比べ売却しやすいとされています。

そして、壱町田でも同様に南側道路が売却しやすいという結果となっています。

一方、壱町田では北側道路が東・西側道路に比べ高く売却しやすいということも分かりました。

これは不動産業界の一般と異なる特徴ですので、お客様自身の土地が北側道路である場合は、しっかりと確認しておきましょう。

みんなの不動産売却体験談

壱町田の今後の見通し

土地には売りやすいタイミングというものが存在します。

もちろん、家庭によって人生プランは異なりますから、売りやすさだけで売却時期を決められるものではありません。

子どもの成長や仕事の変化など家庭内の事情を優先することも重要です。

しかし、タイミング次第で数百万円も売却価格に差が出てしまうこともあるのです。

そのため、売却を急ぐ必要が無いのであれば、高く売るために少し待つ、というのも不動産売却で得するための有効な手段になります。

そのためには、今後の見通しから売りやすいタイミングをお客様自身で把握しておくことが大切です。

たかの

ここでは以下の3つの統計推移から壱町田の今後の見通しを深掘りして行きます。
  1. 過去29年間の公示地価の推移
  2. 過去14年間の人口推移
  3. 壱町田の災害リスク

なお、三島市全体的に土地相場が2030年までに下降すると言われており、その根拠とされる3つの理由のうち2つが人口推移災害リスクです。

それぞれが、土地の価格にどのように影響してくるのかについては、こちらのページで解説しています。

それでは、三島市全体と壱町田の統計での違いも見比べながら、壱町田の土地の売りやすいタイミングを一緒に見ていきましょう。

過去29年間の公示地価の推移

壱町田の公示地価は下記の標準地において算出されています。

標準地

所在:三島市壱町田82番12      地積:166㎡

用途:住宅           建物構造:木造

供給施設:ガス・水道・下水   接面道路:北・4.0m

駅からの距離:三島駅・1,300m   用途地域:第二種中高層住居専用地域

壱町田における過去29年の公示地価データは以下のようになります。

壱町田 公示地価の過去の推移
㎡単価(円/㎡) 坪単価(円/坪) 前年比
1994年(平成6年) 138,000円/㎡ 456,100円/坪
1995年(平成7年) 137,000円/㎡ 452,800円/坪 -0.72% ⬇︎
1996年(平成8年) 136,000円/㎡ 449,500円/坪 -0.72% ⬇︎
1997年(平成9年) 136,000円/㎡ 449,500円/坪 ±0% ➡︎
1998年(平成10年) 136,000円/㎡ 449,500円/坪 ±0% ➡︎
1999年(平成11年) 135,000円/㎡ 446,200円/坪 -0.73% ⬇︎
2000年(平成12年) 133,000円/㎡ 439,600円/坪 -1.48% ⬇︎
2001年(平成13年) 131,000円/㎡ 433,000円/坪 -1.50% ⬇︎
2002年(平成14年) 129,000円/㎡ 426,400円/坪 -1.52% ⬇︎
2003年(平成15年) 124,000円/㎡ 409,900円/坪 -3.87% ⬇︎
2004年(平成16年) 117,000円/㎡ 386,700円/坪 -5.64% ⬇︎
2005年(平成17年) 111,000円/㎡ 366,900円/坪 -5.12% ⬇︎
2006年(平成18年) 107,000円/㎡ 353,700円/坪 -3.60% ⬇︎
2007年(平成19年) 106,000円/㎡ 350,400円/坪 -0.93% ⬇︎
2008年(平成20年) 106,000円/㎡ 350,400円/坪 ±0% ➡︎
2009年(平成21年) 106,000円/㎡ 350,400円/坪 ±0% ➡︎
2010年(平成22年) 106,000円/㎡ 350,400円/坪 ±0% ➡︎
2011年(平成23年) 106,000円/㎡ 350,400円/坪 ±0% ➡︎
2012年(平成24年) 106,000円/㎡ 350,400円/坪 ±0% ➡︎
2013年(平成25年) 107,000円/㎡ 353,700円/坪 +0.94% ⬆︎
2014年(平成26年) ー 円/㎡ ー 円/坪
2015年(平成27年) ー 円/㎡ ー 円/坪
2016年(平成28年) 110,000円/㎡ 363,600円/坪 +2.80% ⬆︎
2017年(平成29年) 111,000円/㎡ 366,900円/坪 +0.90% ⬆︎
2018年(平成30年) 112,000円/㎡ 370,200円/坪 +0.90% ⬆︎
2019年(令和1年) 113,000円/㎡ 373,500円/坪 +0.89% ⬆︎
2020年(令和2年) 115,000円/㎡ 380,100円/坪 +1.76% ⬆︎
2021年(令和3年) 115,000円/㎡ 380,100円/坪 ±0% ➡︎
2022年(令和4年) 115,000円/㎡ 380,100円/坪 ±0% ➡︎

壱町田の公示地価は1994年から下降が続いてきましたが、2013年から上昇に転じています。

これは都市計画道路の一部であるかわせみトンネルが2010年4月に開通した影響からです。

かわせみトンネルが開通したことで、スーパーマーケットやドラッグストアなど日常生活に欠かせない商業施設が建築され、買い物が便利になりました。

そのため、壱町田は日常生活の利便性に優れた環境から住宅地としての魅力が向上し、公示地価が上昇しました。

MEMO

都市計画道路は交通混雑や渋滞の解消はもとより、物流の向上・土地利用の促進・観光振興による地域産業の活性化など良好な都市空間を形成するために、あらかじめ位置・経路・幅員などを定めて計画された道路です。

新たに建設される都市計画道路は、古くからある道路とは異なり、歩道幅員が十分確保され車いすでも安心して利用できるとともに、街路樹による環境面の向上など様々な効果をもたらします。

かわせみトンネルを含む都市計画道路(谷田幸原線)について、三島市の公式サイトをご確認下さい。

一方で、過去29年間の公示地価の推移を三島市と壱町田で比べると壱町田は下降率が少ないことが分かります。

具体的な下降率は以下の通りです。

過去29年前からの下降率
地域 1994年 2022年 下降率
三島市 1,184,000円/坪 424,000円/坪 -64.18% ⬇︎
壱町田 456,100円/坪 380,100円/坪 -16.66% ⬇︎

三島市でもバブル期から不動産投資の影響を受け地価が大きく上昇し、その後下降してきました。

しかし、住宅地である壱町田は不動産投資とは異なり「上がっているから買う」「下がっているから売る」といった性質のものではないことから、三島市に比べ下降率が少なかったのです。

つまり、壱町田は景気の動向より、家庭生活の変化によって取引が起こるため、今後を見通すうえで、口の推移に着目することがとても大切になります。

MEMO

公示地価・基準地価は、国土交通省や各都道府県が地域の標準的な土地について売り手にも買い手にもかたよらない客観的な価値を評価した1㎡あたりの価格です。

公示地価は国土交通省の不動産取引価格情報の壱町田における過去27年の公示地価データに基づき記載しています。

過去16年間の人口推移

人口減少は日本全体の社会問題となっていますが、壱町田も例外ではありません。

壱町田の人口は2022年10月31日現在で2,418人ですが、2012年の2,614人をピークに減り続けていることが分かります。

さらに、この人口ピークから2022年までの減少率を壱町田と三島市で比べると、壱町田は減少率が2倍も大きいという結果になりました。

具体的な減少率は以下の通りです。

ピーク時からの人口減少率
地域 2012年 2022年 減少率
三島市 111,710人 107,335人 -3.91% ⬇︎
壱町田 2,614人 2,418人 -7.49% ⬇︎

つまり、壱町田では三島市全体に比べ、人口が減るペースが早いということです。

そのため、少子高齢化が一層加速して、土地を買いたい若者が減り、土地を売りたい高齢者が増えます。日用品の商業施設が充実した住宅地としての魅力がある壱町田でも、これから土地価格相場は下降していくでしょう

MEMO

壱町田の人口推移グラフは三島市の人口統計情報記載のデータに基づき作成しています。

壱町田の災害リスク

土地購入者の災害への危機意識が高まりから、水害や土砂災害などの災害リスクがある地域では、土地相場価格が下降していくことが予想されます。

三島市のハザードマップによると壱町田は、大場川と沢地川に挟まれた地形で水が集まりやすいことから、地域の1/2程度の範囲で水害や土砂災害リスクがあることが分かります。

特に、壱町田の西側を流れる大場川は、流量の多い一級河川であるため、水害の中でもリスクの高い氾濫想定区域に指定されています。

そのため、壱町田では災害リスクの無い地域に比べて、土地価格相場が早く下降していくでしょう。

MEMO

三島市のハザードマップについて、詳しくは三島市の公式サイトを確認下さい。

三島市全体と比較した今後の見通し

これまで見てきた3つの統計推移から、分かったのは以下の2点です。

  • 人口は9年間減少を続け、その減少率は三島市全体に比べ2倍も大きい
  • 地域の1/2程度の範囲で水害や土砂災害リスクがある

このため、三島市全体に比べ壱町田の土地価格相場は、早く下降していくことが予想されます。

つまり、高く売却することを優先に考えているのであれば、出来るだけ早く売却活動を開始した方が良いといえます。

「後ででいいや」その判断の遅さから、売りたい高齢者が増えて土地の需要が低下すると、高く売却することが難しくなるのは当然ですね。

とはいえ、これはあくまで壱町田全体の傾向からの見通しであり、当てはまらない土地もあることから、売却を始める際は壱町田の特徴をしっかり理解した不動産会社に相談しましょう。

まとめ

  • 土地価格相場 32.1万円/坪(9.7万円/㎡)
  • 売却しやすい土地面積は200㎡程度(60坪)
  • 道路幅の広い道路より、車がすれ違い辛い4.0m程度の道路に面する土地の坪単価が高くなり、一般的な傾向とは異なる
  • 売却価格への影響が大きいのが「駅までの時間」
  • 今後、土地価格相場は早く下降していくと予想される

今回は、三島市壱町田の土地価格相場や特徴・今後の見通しを紹介してきました。

土地の価格は、面積・方位・土地に接する道路幅員など土地の条件によって変わることから、土地価格相場だけで正確に売却価格を計算することはできません。

正確な売却価格を知るため、最終的には不動産会社に査定をしてもらう必要があります。

しかし、壱町田の特徴を知らない不動産会社を選んでしまった場合、本来は高く売ることができたはずの土地が安く売り出されてしまうことになりかねません。

そのため、壱町田の特徴を理解し適切な提案をしてくれる不動産会社は、不動産の売却において重要なパートナーになります。

不動産の売却を成功させるためにも、不動産会社から提示された売却価格が適切な根拠のあるものなのかを見分け、信頼できる不動産会社を見つけることをお勧めします。

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